高齢の母親を持つT様。母親は独居で生活していましたが、足の調子が悪くなったため、買い物等ができず独居生活が難しいと判断し施設に入居されました。
施設に入居されることでご自宅不動産は空き家となります。
空き家となったご自宅をT様は1か月に1度程度通い、庭の草刈りや、風を通すなどして、近隣に迷惑がかからないように管理していましたが、仕事・子育てと並行してするには大きな負担を感じるとともに、交通費も重なってきていることで、夫にも申し訳なく感じていました。
そこでT様は近隣の社会福祉協議会に相談に行き、自宅不動産をT様の判断で売却・賃貸に出せことができる家族信託を知り、当事務所に相談に参られました。
T様は、このままの状態が続けば精神的にも追い込まれ、母親を看れなくなることが想像され、その状態を心苦しく感じていました。
ご希望は
・母親には最期まで安心して過ごしてもらいたい
・夫や娘には母親のことで迷惑をかけたくない
・T様の精神的負担を排除し、笑って母親に会える環境にしたい
当事務所からはT様のご希望通り、T様がご自宅の不動産だけでなく、お母様の預貯金を管理ができる家族信託をご提案いたしました。
ご提案した家族信託の概要
すぐに自宅不動産を売却することはされず、今でもT様は、ご自身が育ったご自宅不動産に定期的に通い、庭の草刈りをし、風を通して住宅の手入れをされております。ですが、以前より笑顔でお母様と面会できるようになったとおっしゃっておられました。
T様にとっても家族との思い出がたくさんつまった思い入れのあるとても大切なご自宅なのだと思います。
何かあったときT様ができることの選択肢が増えたことが最もT様に安心をもたらすことができたのではないかと思います。
親の為に「何かしたいのに、できない」というのは本当にお辛いだろうと想像します。
T様は家族信託をしてなかったら、いつまで続くか分からない空き家管理と先々の介護費用の問題で精神的に不安定な日々が続いていたかもしれません。
当事務所は、終活を専門としております。
遺言はじめ、他の制度を利用し皆様の思う通りの財産の活用・承継をリスクも含めてご説明いたします。
他の士業とも提携して、”思い通り”のカタチをご提案いたします。
まずは、終活を設計するところからご検討くださいませ。